社会
84歳のキリム織り職人、3平方メートルの店から世界へ
2026年9月22日 13:45
ガズィアンテプに住む84歳のキリム織り職人ヤシャル・エルビル氏は、3平方メートルの店に据えた古い手織り機でキリムを織り続けている。キリム織りの技術を1995年に始めたエルビル氏は、長年かけて仕事の細部を学び、独自の文様を生み出してきた。
技術の発展により手織りキリムの多くが機械生産品に取って代わられたが、エルビル氏は織り機を手放さず、手仕事の職人技を続けている。トルコ文化で重要な位置を占めるキリムは、かつてオスマン帝国の家屋やヨルク(遊牧民)の天幕で長椅子やソファの上に敷かれ、壁飾りとしても使われていた。
小さな店で手仕事で織ったキリムをガズィアンテプだけでなく海外にも送るエルビル氏は、製品が米国をはじめドイツやフランスなどの欧州諸国に届いていると述べる。高齢にもかかわらず織り機のそばを離れない職人は、伝統的なキリム織りの技術を守ろうとしている。
1942年にガズィアンテプのシャヒンベイで生まれたと語るエルビル氏は、1日に2枚のキリムを織ると述べる。「ここは3平方メートルの場所だ。疲れる仕事だが、作る製品は健康的だ」と話すエルビル氏は、キリムがトルコ国内のさまざまな県や海外へ送られ、ドイツに顧客がいると伝える。手織りであるためカーペットの上に敷いて使われ、需要は多いと付け加える。
この仕事をしているのは自分だけだと語るエルビル氏は、「この仕事をする者は私以外にもういない。今は弟子たちがそばにいる。教えようとしている」と述べ、技術を絶やさず、学びたい人には教えられるとしている。
文=トルコニュース編集部
出典:cnnturk.com




